by ainan-tsuushin
プロフィール
新潟県出身。
神奈川県で看護師資格を取得後、県内で臨床と看護教育に従事。 2000年4月 次男と夫婦で北海道 厚岸町に移住。医療(私)・福祉(夫)に従事 2011年3月 二人で定年 2011 年 4月 長男と夫婦で愛媛県 愛南町に移住 現在、長男のひとり農業を支援(?)しながら地域の輪を広げています。 カテゴリ
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三泊四日で、横浜から正子ちゃん親子が里山に来てくれました。
お母様は、お歳は『80歳を過ぎました』とのこと。 正子ちゃんのお話では、何度も体調を壊し、『長旅は無理かもしれない。』 とのことでしたが、私たちが愛南に移り住んで『愛媛に行きたい』目標を持っていたとのこと。 久米の「待ってますよ。どうぞいらっしゃい。」の言葉で、俄然、気力が湧いたと。 とてもうれしいことです。 『子供のようでしたよ。指折り数えて!前の日は、興奮して眠れなかったんですから。もう、旅なんて出来るの最後ですから』と。 わたし達は、足腰が不自由ならと案じていたのですが空港に迎えに出ると、元気な足取りにひと安心でいた。 『四国は、お遍路さんに、2回も来ているので、観光よりのんびり畑にいたいの。』 『横須賀生まれの横浜育ち、田舎がないので、本当にうれしいんです。』 と声も弾み、長旅の疲れも感じさせません。 道中は、地図を取りだし、景色を眺め、元気いっぱい。 夕食は、「普段」のおもてなし。煮魚、南蛮漬け。畑の野菜のお浸し、野菜炒め。栗飯。 みんな地元の魚、畑の野菜と山の栗。 『私、糖尿病なんですけど、こんな新鮮な地の物が頂けるんですからね、糖尿病も逃げますね』と美味しそうにお口に運ばれていました。 翌日は、畑に。 もう、もう、うれしそう! 『これは、なんですか』 『そ~うですか! 野菜は見ますけど、生っている姿なんて初めてですよ』 と覗きこんだり、触れたり、野菜を摘むのも初体験と嬉しそう。 正子ちゃんは、「はしゃぎすぎ!!」と言いながら優しく見守っています。 『私は、どこもいかなくていい。こうして、畑にいて田んぼを眺めて、こんな楽しい旅はない』と畑を池の周りを散策。 夕食に、お得意のラーメンをしっかりダシつくりから作って、ごちそうしてくださいました。 正子ちゃん曰く「なんか、気分が乗ってきて、マイペースに活動し始めたわね」とやんちゃな親を愛おしそう。 『私ね、お友達が娘の悪口言うんだけど、私、決して出来のいい娘だとは思わないけど、人様に悪口を言うようなところはない娘なの』 と話されていた言葉が思い出されました。 そういえる親になりたいなぁ。 夕食後、テっちゃんご夫妻がとびっきり新鮮なシラスを持って来てくださいました。 透き通るシラスのお刺身。味噌汁。釜揚げ。 『なんて、美味しいこと。嬉しいですね。ありがたいですね。地元の方にこんなに親切にしていただいて』 と感謝・感謝の言葉が花咲いていました。 『こんな大きなお家に、お二人ではもったいない。景色もよいし、宿泊施設を考えられたらいいですよ。故郷のない人には、是非来たい場所ですよ。私が若かったら…』 とさすが、元商人のおかみさん! しっかり経営評価をされています。 釣りをするのも楽しみの一つだったので、四万十川の沈下橋観光の帰りに挑戦。 「お母さん!落っこちるから、ここから動かないでよ」と久米がイスを用意。 それでも、ちょっとずつ前に出て釣りだし、久米との掛け合いを楽しんでいました。 正子ちゃんと私は、そこそこの小さい魚7~8匹ゲット。 『あら~金魚みたい。小っちゃいわね。』と2匹釣りました。 釣った魚を私が捌くと張り切っていたのに、久米が勝手に小さいからと全て放流。 『捌きたかったわねェ。でも、今日の魚たちは幸運ね。海で、みんなで助かったって話してるかしらね』 とちょっぴり残念そう。 夕食は、スーパーで地元の鰺を購入、刺身を作っていただきました。 モクさんから頂いた里芋は、昨日は蒸して、今日は煮物で。 『私、里芋が大好きなの。大満足。大きなお芋は売っているけど、こんな子芋は珍しいわよ。本当においしい。幸せだわ。大満足だわ』 帰る日、窓辺で外の景色を眺めながら、 『ウサギ追いし、かのやま。こぶな釣りし、かの川・・・・。』 此処にたたずんでいたら、自然にこの歌を口ずさんでいたとのこと。 『こんな風景が、まだ、あるんだわねぇ。故郷を持たない私には、ここは、ふるさとだわ』 『お友達も来たら喜ぶわ。連れ合いのいなくなった人は身軽だから、来たら喜ぶわよ』 久米が「いらっしゃい。何人で来てもいいですよ。待ってますよ」というと、 最後の挨拶が 『また、来ますね』でした。 正子ちゃんは、 「もうこれが最後の旅だって言っていたのに。かなり本気モードだわよ。帰ったら、いつ行くってうるさそう」 と困惑も笑顔でした。 帰省後、正子ちゃんの電話では「ぜ~んぜん元気!ますます元気!」とのこと。 ここを好きになってくれた人がまた増えました。 喬が「本当にうれしそうだったね。全身に現れていたよ。こっちもうれしかったね」と。 ありがとうございました。 私たちにあったかな気持ちを残して帰られました。 いつでもお待ちしていま~す。
by ainan-tsuushin
| 2012-10-25 11:30
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